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2004.10.26

[資料紹介]"IFLAインターネット宣言"

 前回の「中越地震お見舞い」という記事はいかがでしたでしょうか。昨今目覚しい発達を遂げているインターネット。そこを流れ続けている情報は時として「良くない事」に使われる場合も確かにあります。しかし、このような私たちを突然襲う不幸に対処するための情報を収集する一助として、インターネットが大活躍している一端がうかがえるのではないでしょうか。9年前の阪神大震災のときも、救援や復興にインターネットの果たした役割が大きかったことをご記憶の方も大勢いらっしゃると思います。ちなみに、NPOたかとりコミュニティセンターはそのような活動の中から生まれた団体のひとつです。

 このような、人の暮らしになくてはならないものになったインターネットに対して、図書館に関わる私たちはどのような姿勢をとればよいのか、そのことを考える上で有益な資料を今回は紹介したいと思います。国際図書館連盟(IFLA)という、世界中の図書館関係者の集まる組織の2002年の年次大会で採択された「IFLAインターネット宣言」という文書です。

 この宣言は、(1)見出しはないものの、前文に相当する部分 (2)「情報、インターネット、図書館・情報サービスへの自由なアクセス」 (3)「インターネットによる情報アクセスの自由に関する原則」 (4)「宣言の実行」の4つの部分で成り立っています。

  (1)では、知的自由…人それぞれが意見をもち、かつ表明する権利、また情報
  を求め、かつ受け取る権利…が民主主義の基本であることや、情報への自由
  なアクセスがいかなる地域においても図書館・情報専門職の中心的な責務で
  あること等が語られています。


  (2)では、地球規模でのインターネットは、世界のどんな場所にいようと、世界中
  の個人やグループが情報に平等にアクセスできるようにし、それによって個人
  的成熟、教育や知的刺激、豊かな文化や経済活動、広い見聞や知識に基づ
  いた民主主義への参加が可能になることなどが語られています。


  (3)では、インターネットとその情報源のすべてのアクセスは、「国際連合世界人
  権宣言
」19条で語られている、国境・メディア不問の情報アクセス権をすべての
  人々が享受できるようにするための一つの手段であることや、そのアクセスは、
  いかなる障壁にも屈してはならないことなどが語られています。


  (4)では、国際図書館連盟から国際機関や各国政府、国家及び地域レベルで
  図書館政策を立案する人々への強い要請という形で、この宣言において表明
  された基本原則の実現が求められています。

 振り返って、昨今、図書館を含めどの行政分野でも「受益者負担」ということが求められています。しかし、「受益者負担」議論の行き着く先はどこでしょうか。この宣言の内容とまったくの対極の世界であってはならないと考えています。何もインターネットだけではなく、人間が生きるにあたって、情報の持つ役割は何なのか、そしてそこで図書館、図書館司書の持たなければならない役割とは何なのか、私たちはこの宣言に目を通しながら今一度考えてみる必要があるのではないでしょうか。

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コメント

"こころWeb"というサイトがあります。障碍者の方々が情報技術やネットワーク技術を用いて活き活きと生活していくための情報が満載してあるサイトです。このサイトに収録されているような情報を必要とする人々のためにも、この"IFLAインターネット宣言"の内容をしっかり汲み取っていくことが重要だと理解しています。

"こころWeb"
http://www.kokoroweb.org/

IFLAのインターネット宣言、興味深く拝見しております。
中でも、

・世界中の個人やグループが情報に平等にアクセスできる
・国境・メディア不問の情報アクセス権をすべての人々が享受できるようにする

とあります。気になるのは、「ただし、インターネットに接続する電子機器に限る」となるのかなぁ、と心配しています。
国境・メディア不問の情報アクセス権、ウェブサイトをプリントアウトすることで、PCのない環境でも情報アクセスを確保する...ことは、できないものなのでしょうか。特に、図書館という場所において...。

丸山さん、コメントありがとうございました。確かにとても大切なご指摘でした。これは著作権法との関連を考えなければならないと思います。今材料がないので改めて書き込もうと思いますが、どなたかインターネット上の情報と著作権法とのかかわりについてご存知の方がいらしたらご教示いただければありがたいです。

ネットサーフィン中に、ブログ"Verba volant, scripta manent."中の「ネットと教育」という記事に眼がとまった。子どものインターネット活用能力が子どもにまで影響を与えてしまうと言う趣旨の調査の紹介であった。

上記ブログの筆者は、「先進諸国ではアクセス環境が整っている状況下では,今後アクセス環境の質的な格差が問題となってくるのでしょう」と結論付けているがまさしくそのとおりである。今後とも情報アクセス環境の整備や、情報活用能力の育成など、図書館をめぐって課題は山積みであろう。月並みな結論ではあるが、一歩一歩着実に前進していくこと、と言うことになろうか。
http://ckk.cocolog-nifty.com/ywjc/2005/05/post_16e0.html

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