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2005.07.30

司書が平和を願うということ(2)…森住卓写真展「Nuclear Blue 核に蝕まれる地球」に寄せて

 今日は、現在新宿で行われている下記写真展を紹介したい。

    森住卓写真展 「Nuclear Blue-核に蝕まれる地球」
    2005年7月28日(木)~8月2日(火)
    会場:紀伊國屋画廊(紀伊國屋書店新宿本店内)
    下車駅:JR・京王・小田急・地下鉄新宿駅

 今年は第2次世界大戦に日本が敗れてから60年目の節目の年である。1945年8月に、ご承知のとおり2発の原爆が日本で落とされたわけであるが、60年たった今でも、依然として核の脅威におびえる人たちが世界中にいらっしゃる。今回の写真展には、森住さんがそのような方々を撮った写真が出展されている。例えば、核(劣化ウラン弾)が用いられた戦場…イランや旧ユーゴスラビア、など等。出展されている写真からは、水頭症の子どもや、6歳までしか生きられなかった子どもの墓、ガンを手術した傷跡、奇形動物など、核の爪あとが生々しく読み取ることができる。詳しくは森住さんが開設しているサイトをご覧になるとよかろう。

    http://morizumi-pj.mint.cx/nuclearblue.htm

 これは前回の無言館の時にも書いたことと通じるかもしれないが、「核」がどれほど人々の暮らしをえぐったのかを余すところなく写し込んでいた森住さんの写真を目の前にして、社会の中で情報や書物を扱う組織である図書館に身を置く管理人に突きつけられるものがあったような気がする。この写真から何を汲み取らなければならないのか、この社会とは、そして情報とは、図書館とは、そのような問いである。またしても、大切なことを再確認させていただいた写真展であった。

2005.07.23

本日の関東地区の地震

 本日(23日)午後4時35分ごろ、関東で強い地震がありました。NHKの報道によると、東京都足立区で震度5強等となっています。

 このサイトをご覧になっている皆さん、そして、皆さんの図書館はご無事でしたか?困ったことがおきた、などありましたら下記コメント欄に情報をお寄せください。

2005.07.17

[資料紹介]『図書館ハンドブック』6版

 皆さんは、『図書館ハンドブック』の最新版をもうご覧になっていらっしゃるでしょうか?

図書館ハンドブック / 日本図書館協会図書館ハンドブック編集委員会編集. 第6版.
東京 : 日本図書館協会, 2005.5
xvii, 652p ; 22cm
注記: 参考文献: p[453]-470 ; 年表: p525-622
ISBN: 4820405039

 15年ぶりの大改訂を経て、本書は最新の図書館状況を概観するのにぴったりの道具になっています。例えば、職員の問題を考える際には、「VI図書館職員」という項目を開いて頂くと、「図書館員の専門性」「人事制度」「労働」「図書館員養成教育と研修」の4項目に分けて概説されており、現在の状況を踏まえて委託等の問題も取り上げられています。

 是非皆さんも新しくなった『図書館ハンドブック』をご覧になってください。

2005.07.10

管理人、入院する

 少々旧聞に属するが、当サイトで、1月に「[資料紹介]『朝日新聞』連載「賢い患者術」」という記事を書かせていただいた。朝日新聞の記事に書かれていたことはかいつまんで言えば次のようなことである。まず、健康を維持していくために、また、病を得た方にとってはよりよい医療と出会うために、いかに情報が大切かと言うこと。また、そのためには図書館等をしっかり活用することが大切なこと。などなど。

 なぜそのことを繰り返したかと言うと、実は管理人自身が入院を余儀なくされ、そのことを痛感したからである。このように書くと、かえってご心配をおかけしてしまったかもしれないが、とりあえず無事退院したのでもう大丈夫である。どのような入院だったかと、内臓の精密検査の関係で一泊の入院だったのである。ただ、生きていることのありがたさを再確認させていただいたことは間違いない。

 今回の入院で感じたことが若干あるので、記してみたい。まず、入院中の情報環境である。医療の面では、大変素晴らしかったのであるが、読者の皆様の中でで入院経験が一度でもある方はお分かりのことと思うが、情報が思うように入らないのである。テレビはカード式で観られ、新聞や週刊誌は売店に行けば売ってはいるのだが、本や雑誌にはなかなかアクセスできないのである。情報の面では一泊入院ですらこの有様であるから、長期入院を余儀なくされた方々はさぞかし大変なことと推察している。病との付き合い方を考えたり、これからの人生を考えたりなどする関係上、病者にとっても情報へのアクセスは大変重要なものなのである。1月の記事で紹介した日本病院患者図書館協会の取り組みもあるが、図書館関係者のなすべきことはまだまだ沢山あるのだと再確認させていただいた。

 もう一点は、『DORAの図書館日報』中の「意外とクール」という記事にも啓発されて考えたことである。この記事の中でDORAさんは、「図書館が必要である所以というのは、情報や資料を求めている人がいたらそれを素早くコーディネートし提供していく」のだと述べ、そのコーディネートや提供のあり方を下記の3つの側面に整理して提起してくださっている。そして、DORAさんはそのようなことを踏まえて、図書館には専門職が必要だと述べてくださっている。今回入院を経験した管理人にとっても大変共感でき、支持したい立論であった。

(1)緊急通報・・・情報が必要となった時に真っ先に尋ねる施設。
(2)予防措置・・・必要と思われる情報をあらかじめ準備し、問題が拡大しないようにするための施設。
(3)情報教育・・・情報へのアプローチを自らができるように教育する仕事。

 20年前、管理人は卒業論文として入院患者への図書館サービスを取り上げた。そのときは、人生経験の少ない若造だった管理人は、入院患者への図書館サービスを知識としては取得したとしても、本当にはそのサービスの重要性を理解できていなかったと思う。その後、ジャーナリストであった千葉敦子さんがガンという病を得、MEDLINE(アメリカの医療情報データベース)を自ら検索して情報を得ながら積極果敢に闘病していた姿に書物の上で接した。また、公共図書館の司書だった知人から、自己破産に関する文献を求められた事例のことを知らされた。そして、今回の入院を通じて、管理人は、「人生と図書館との関わり」を、本当に己の問題として取り組まなければ、と痛感した。生きていることのありがたさを再確認させていただいた今、図書館に関わる多くの方々と共に、一歩一歩進んでいければ、そう願ってやまない。

2005.07.09

[資料紹介]ウェブログ図書館

 今日は、標記のサイトを紹介しよう。URLはこちらである。

    http://library.jienology.com/

 上記サイトは、当サイトのような「ウェブログ」(俗に言うブログ)に掲載された記事の一つ一つに対してNDC(日本十進分類法)上の記号を付与し、体系化・組織化させようとする取り組みである。NDCとは、知識の体系を十区分を繰り返すことで分類していく方法で、日本の図書館で広く採用されている。もちろんキーワードによる検索も可能である。大変頭の下がる取り組みである。当サイトの記事も「蔵書」にしていただいている。

 皆さんも、こんな分野に対してウェブログ上にどんな記事が展開されているか興味をもたれた際には、上記サイトを訪問してみてはどうだろうか。


2005.07.03

2万回御礼

 更新がおろそかになっている間に、アクセスカウンターが2万回をはるかに超えていた。訪ねて下さっている皆さんに感謝申し上げる。

 この間、少々画面を修正してみた。記事が埋もれてしまって肝心なときに見つけることができないというご指摘があったので、カテゴリー別のリンクも設けてみた。お試しいただきたい。

    会のお知らせ(催し物)…本会の催し物に関するニュース
    会のお知らせ(アンケート)…本会の活動のうち、アンケートなど
    ニュース…図書館関係の出来事、他団体紹介等
    コラム…図書館に関わる様々な発言
    資料紹介…図書館に関わる、本や雑誌論文、ウェブサイトの紹介

 今後とも皆さんからのご意見等を「4.もっとよくする会宛メール」宛てに是非お寄せいただけると幸いである。

 それでは、今後ともよろしくお願いします。

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