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2005.07.10

管理人、入院する

 少々旧聞に属するが、当サイトで、1月に「[資料紹介]『朝日新聞』連載「賢い患者術」」という記事を書かせていただいた。朝日新聞の記事に書かれていたことはかいつまんで言えば次のようなことである。まず、健康を維持していくために、また、病を得た方にとってはよりよい医療と出会うために、いかに情報が大切かと言うこと。また、そのためには図書館等をしっかり活用することが大切なこと。などなど。

 なぜそのことを繰り返したかと言うと、実は管理人自身が入院を余儀なくされ、そのことを痛感したからである。このように書くと、かえってご心配をおかけしてしまったかもしれないが、とりあえず無事退院したのでもう大丈夫である。どのような入院だったかと、内臓の精密検査の関係で一泊の入院だったのである。ただ、生きていることのありがたさを再確認させていただいたことは間違いない。

 今回の入院で感じたことが若干あるので、記してみたい。まず、入院中の情報環境である。医療の面では、大変素晴らしかったのであるが、読者の皆様の中でで入院経験が一度でもある方はお分かりのことと思うが、情報が思うように入らないのである。テレビはカード式で観られ、新聞や週刊誌は売店に行けば売ってはいるのだが、本や雑誌にはなかなかアクセスできないのである。情報の面では一泊入院ですらこの有様であるから、長期入院を余儀なくされた方々はさぞかし大変なことと推察している。病との付き合い方を考えたり、これからの人生を考えたりなどする関係上、病者にとっても情報へのアクセスは大変重要なものなのである。1月の記事で紹介した日本病院患者図書館協会の取り組みもあるが、図書館関係者のなすべきことはまだまだ沢山あるのだと再確認させていただいた。

 もう一点は、『DORAの図書館日報』中の「意外とクール」という記事にも啓発されて考えたことである。この記事の中でDORAさんは、「図書館が必要である所以というのは、情報や資料を求めている人がいたらそれを素早くコーディネートし提供していく」のだと述べ、そのコーディネートや提供のあり方を下記の3つの側面に整理して提起してくださっている。そして、DORAさんはそのようなことを踏まえて、図書館には専門職が必要だと述べてくださっている。今回入院を経験した管理人にとっても大変共感でき、支持したい立論であった。

(1)緊急通報・・・情報が必要となった時に真っ先に尋ねる施設。
(2)予防措置・・・必要と思われる情報をあらかじめ準備し、問題が拡大しないようにするための施設。
(3)情報教育・・・情報へのアプローチを自らができるように教育する仕事。

 20年前、管理人は卒業論文として入院患者への図書館サービスを取り上げた。そのときは、人生経験の少ない若造だった管理人は、入院患者への図書館サービスを知識としては取得したとしても、本当にはそのサービスの重要性を理解できていなかったと思う。その後、ジャーナリストであった千葉敦子さんがガンという病を得、MEDLINE(アメリカの医療情報データベース)を自ら検索して情報を得ながら積極果敢に闘病していた姿に書物の上で接した。また、公共図書館の司書だった知人から、自己破産に関する文献を求められた事例のことを知らされた。そして、今回の入院を通じて、管理人は、「人生と図書館との関わり」を、本当に己の問題として取り組まなければ、と痛感した。生きていることのありがたさを再確認させていただいた今、図書館に関わる多くの方々と共に、一歩一歩進んでいければ、そう願ってやまない。

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