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2005.08.01

図書館ネットワークについて(メモ)

 大変旧聞に属する話ではあるが、『朝日新聞』が今年(2005年)2月2日に掲載した「どうなる公立図書館」をめぐって、当会の事務局長の池沢から発言をさせていただいた。その時のログなどを読み返して、ふと思ったことを述べてみたい。

 あの時には、本サイトのほかにも、大勢の方が発言をなさっていた。その中で、『堂々めぐり』というブログでの発言を紹介してみたい。これは管理人の言い換えになってしまうが、委託や指定管理者制度導入が進んだ時、身近な図書館にない資料を「図書館ネットワーク」を通じて提供してもらうという機能はどうなるのだろう、という疑問の提起だったと理解している。大変短いご発言で、引用すると全文引用になってしまうため、このように紹介した。この方の提起した事について、私たち図書館に関わる者はどう答えればよいのだろうか。

 実は、管理人の本業も、とある大学図書館の相互協力業務である。簡単に言えば、相互協力業務というのは、利用者の求める資料が自らの図書館にない場合に、他の図書館の司書とやり取りをして貸していただいたりコピーをしていただいたり、或いは逆のことをする仕事である。

 それぞれの図書館の持つ予算的・物的制約などがあり、単独の館で利用者の要望に全て応えることは不可能である。その場合に登場するのがこの相互協力業務、即ち、図書館同士が協力し合って資料を貸し借りしたり、コピーを送りあったりする事である。

 例えば管理人の身近な例でいえば、ある地域の自然条件や、教育実践などについての文献はないですか?等と聞かれて、関連する地域の県立図書館に文献提供のお願いを差し上げた事があった。昨今はインターネットが発達しており、世界各地の文献の書誌事項がある程度わかるので、海外への文献提供のお願いをすることも多い。「先進国」と呼ばれる国ばかりでなく、全世界とのやり取りである。逆に、地域の公共図書館や学校図書館から文献提供の依頼をお受けする事もある。海外からも依頼をお受けしている。管理人の身近で起こっている事にはこの他にも様々なものがあるが、規模や内容、方法は違うであろうけれども、公共図書館でも多くの館がこの業務を行っているはずである。

 図書館ネットワークはまた、文献提供や情報提供における相互援助のみならず、その中で業務上の情報交換を行ったり、図書館の仕事に携わる人を育てていくためにも欠かせないものである。

 図書館が曲がり角に立たされている昨今、図書館の持つこの「ネットワーク」機能も曲がり角に立たされていると言わざるを得ないであろう。例えば、町田市のウェブ中「都立図書館「協力貸し出し」の見直しによる影響について」によると、都立図書館からの貸し出しには大きな制約がかかってきている。例えば1冊10万円以上の高額資料や、昭和25年以前に刊行された資料等は借り出し不可能になっている。また、東京地区の公立図書館のネットワークにとって永年大きな役割を果たし、『東京都公立図書館職員研究大会報告書』の出版なども続けてこられた東京都公立図書館長協議会が平成16年度をもって解散したことも記しておくべきであろう。

 図書館は、断じてそれぞれの館が単独で活動するだけではその力を十二分に発揮する事は出来ない。例えば利用者がある本を切に読みたいと願っており、その本が大変高価な本であったとして、その本を持っている図書館へいくことがとても困難だとしたら、図書館ネットワークという機能がなかったらその利用者の「読みたい」という希望はかなえられないことになるのだ。このような動きに対して、例えば、多摩地域の図書館をむすび育てる会の皆さんをはじめ様々な方々の取り組みが行われているがまったく同感だと管理人は理解している。図書館の今後のためにも、これから関係者が行う様々な決断が後々に禍根を残すものでないように、管理人は切に願っている。

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