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2007.08.27

図書館友の会全国連絡会、文部科学省に要請(7月18日)

 文部科学省中央教育審議会生涯学習分科会制度問題小委員会が、新教育基本法改正に基づき、7月中に生涯学習振興法、図書館法、博物館法等についての論点整理をすること、その中には図書館利用の有料化の検討を含んでいることが報じられました。
 図書館友の会全国連絡会は、7月18日、制度問題小委員会への「要望書」を持参し、文部科学省の担当に要請を行いました。持参した要望書はこちらからご覧いただけます。
(以下のニュースは、図書館友の会全国連絡会の全国メールに同会事務局長が報告したものを、東京の図書館をもっとよくする会事務局の責任で短くしたものです。)

****************************

 7月18日(水)14時~15時、文科省生涯学習政策局社会教育課図書館振興係長ほかと面談してきました。図書館友の会全国連絡会(図友連)からは、代表、事務局長ほか全5名が参加しました。

■議事録を読むと無料の原則について踏み込んだ発言があるので17条改訂を視野に入れた法改正があるのでは、との懸念を持っている旨述べ、要望書を読み上げ、今回の懸念を具体的に伝えました。
 これに対し、図書館振興係長は、「図書館法第17条を改正するつもりはない。」と明言されました。「それならば各委員に諸外国の公共図書館に関する調査結果やユネスコ憲章を示す等、無料原則の重要性を認識してもらう資料を配布してはどうか」と提案しました。
 さらに、「これからの図書館の在り方検討協力者会議」の数年にわたる討議結果を此の度の論点整理にいかすよう委員になげかけ、図書館振興係としてはこれを機会に攻めに出てはどうなのか、と質問しましたが、返事はありませんでした。

■また、図書館の有料化について言及されるときは、以下の3点が論じられることが多い、と参加メンバーが図書館現場の状況を説明しました。

1.相互貸借資料流通システム
2.商用有料DB(データベース)使用料
3.延滞料

1.については、都道府県立図書館が域内ネットワーク整備に責任を持つべきだという「望ましい基準」の法的担保を設定すべきである。資料の搬送費は市町村負担=受益者負担と、しわ寄せされていく流れを直視してほしい。
2.について。定額制、従量制の区別なく、個人では利用困難な商用有料DB(データベース)を図書館を介して自由に利用できるよう、国として施策を講じるべきである。すでに海外の多くの事例が紹介されている。資料と情報の自由な流通が社会を活性化するという図書館政策の基本理念を具体化する機会である。
3.については、子どもや高齢者にとって延滞料はサービス低下につながるのだから、一律に他国を真似る必要はない。

■図書館法第3条には集会室や相互貸借の無料サービスが書き込まれているし、図書館法制定当時の西崎恵社会教育局長は「公立図書館が真に住民全部のためのものであり、利用しようとする人に常に公開さるべきものであるためには、無料公開さるべきは当然である。」と述べている旨の確認をしました。

■要望書の扱いについては、以下のようなお答えでした。
「要望書は受け取り、図書館振興課から担当の生涯学習分科会に持参し制度
問題小委員会委員長に渡すが、他の委員については内部で検討して決める。」
 
その後、図書館振興係長より佐々木さんに連絡があり、
「文科省としては山本委員長のみに渡すので、他のメンバーは肩書きの所属
に送るなりしてください。」とのお話です。

■制度問題小委員会に、図書館利用者の市民や図書館現場のたとえば司書を参考人としてお呼びして、発言の機会をあたえることなどを要望しました。しかし、図書館振興係長は「係長レベルでは参考人選定について、口出しできない」とのお答えでした。

■中教審からの諮問内容として、その後の追加はあるのか?→なし

■教育振興基本計画部会の委員会は傍聴できるのか?→出来ると思う。
その後すぐに、傍聴については、急にメディア関係者のみということになったようです。

中教審や生涯学習分科会の傍聴はメディア関係者のみであるとの傍聴規則がアップされており、制度問題小委員会にも同様の内規があったことを電話を受けた者が知らなかった、とのことで、電話で陳謝されたとのこと。

○生涯学習分科会の会議の公開に関する規則案
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo2/siryou/001/010301h.htm
○中央教育審議会の会議の公開に関する規則
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/gijiroku/004/04051701/008.htm#02

■佐々木代表が7月17日文科省に出向き情報公開資料室で此の度の委員会の議事録を請求したところ、ホームページにアップされているものの数倍の量の議事録が出てきました。すべての発言について、委員名も記載されています。アップされているものはかなり要約されているものなのだということがわかりました。

その後、8月中旬に第1回、第2回、第3回の逐次議事録がアップされました。第4回は概略のみアップ 第5回はまだ。

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