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2008.01.27

[資料紹介] 山内薫著『本と人をつなぐ図書館員』

 ランガナータンの昔から、私たちは「それぞれの人に、その人にとって必要な資料を」と言ってきた。当サイトでもその言葉を拝借している。では、資料や図書館を使いたくても使いづらい人に対して、私たちのすべきことは何であろうか。そのことを真摯な書物でまとめてくださった方がいる。今回はその本のことについて紹介したい。

 本と人をつなぐ図書館員: 障害のある人、赤ちゃんから高齢者まで
 山内 薫・著
 東京 読書工房 2008.1
 ISBN978-4-902666-15-1

 この読書工房という出版社は、本を「誰でも」楽しめたり、利用したりできるメディアに進化させるため、書籍のユニバーサルデザインを研究し、実践しているとのことである。著者である山内薫さんは東京都墨田区立図書館で長年にわたり「図書館利用に障害のある人へのサービス」を手がけてこられた方であり、日本図書館協会の障害者サービス委員もなさっている。

 本書には、著者である山内さんと障害のある方々や認知症の方々、赤ちゃんや親御さん方との関わり、刑務所図書館のこと、心身障害学級のこと、障害のある方々にとって読むとは、書くとは、情報とは何なのか等が9つの章立てにまとまっていている。それらのことはどれも山内さんが実際にそのような「読みたくても読みづらい人々」や「他の領域のプロフェッショナル」たちと関わりながら経験してこられたことである。きっと、読む人はそれらの生の中から、読書というものの大切さ、「それぞれの人自身の読みたい本に出会うこと」の大切さ、そして図書館(司書)の果たす役割の大きさに気づかされることであろう。

 ぜひ、多くの図書館関係者の方がこの本を手に取っていただければ、と念じている。

2008.01.16

[他団体行事案内]みんなの図書館が危ない!?~神奈川の図書館を考えるつどい・緊急集会~

 下記の行事案内をいただきました。図書館での指定管理者制度について取り上げられるとのことですので、ぜひご参加ください。

        ************************************

 みんなの図書館が危ない!? ~神奈川の図書館を考えるつどい・緊急集会~

 横浜市は地域図書館(3~4館)に指定管理者制度を導入し、他の地域図書館は順次窓口業務の委託化を推進する計画を決定。 これにより、みんなの図書館はどうなるのか?

 文部科学省「これからの図書館の在り方検討協力者会議」委員の常世田良氏が語りま す。指定管理者制度って何?それっていいことなの?よくないの? わかる方もわからない方も、この機会にぜひお集まりください!

日時

 2月2日(土) 14時~17時

場所

  横浜市青葉区 山内地区センター 集会ホールA
    あざみ野駅(東急田園都市線・横浜市営地下鉄)下車
    (山内図書館と同じ建物ですが、入り口は別です)

申込

 氏名、電話、見学会(13時あるいは13時30分)、懇親会への出席有無を記入の上、下記までお申し込みください。(先着100名)
  FAX:045-306-6300(溝井)
  E-mail:info@libraryfun.net

参加費

 無料

問合せ先

 福富 080-5524-6091

※ 13時及び13時30分より、2回の山内図書館見学会開催予定。
(各30名)

※ 17時30分よりあざみ野駅周辺で懇親会を予定。
(会費3000円)

<プログラム>

14:00~15:00 【講演】 “ 図書館が横浜を救う!”
  常世田良氏(社団法人日本図書館協会理事)

15:00~17:00 【パネルディスカッション】
  パネラー  常世田良氏(社団法人日本図書館協会理事)
        川越峰子氏(横浜市中央図書館勤務)
        伊藤紀久子氏(横浜市立図書館のあり方懇談会委員)
        地元で読書推進活動に携わっている市民(交渉中)

  コーディネーター
        船橋佳子氏(川崎の図書館ともの会)

主催

  神奈川の図書館を考えるつどい

共催

  横浜の図書館の発展を願う会

2008.01.15

「練馬区立図書館貸し出し履歴保存」報道に関して

                 東京の図書館をもっとよくする会

 朝日新聞が1月11日「図書館の貸し出し履歴保存」のタイトルで、練馬区立図書館がこの1月から本の貸し出し履歴を一定期間(その本を借りた直前の2人の利用者番号を返却後最長13週間)を保存するシステムを導入したと報じた。「ここ数年貸し出した本が切り抜かれたり書き込みされたりして、誰が破損したかを巡り窓口で利用者とトラブルになるケースが増えているため」と同記事は述べている。続けて、日本図書館協会事務局長の「不必要な情報を残せば外部からの圧力などで目的外に使用される危険性もある」との指摘が載せられている。

 「東京の図書館をもっとよくする会」に対しても、「会」としてどう見ているかを早急に公表せよとの声が寄せられた。私たちは、把握できた状況にもとづき検討をおこない、以下の見解に達した。

           ******************************

   「練馬区立図書館貸し出し履歴保存」問題にかかわる見解
             (2008年1月13日)

                     東京の図書館をもっとよくする会

1.朝日新聞記事は「貸し出し履歴は流出すれば借主の思想・信条を侵す恐れもあり」と述べている。私たちは、外部に流出しなくとも、「貸し出し履歴」を残すことは、それ自体が思想・信条の自由、読書の自由を侵す恐れがあると考えている。練馬区立図書館が導入した「貸し出し履歴」は貸出者全体の監視システムである。貸し出し記録が残れば、外部への流出や図書館内外の圧力による漏洩や目的外使用は起きてくると想定しなければならない。貸し出し記録がなければその漏洩は起きようがない。返却後速やかに貸し出しの記録を消滅させるのはそのためである。もっとも危惧するのは、当初の導入意図と異なる部分に抑止効果を生み出すことである。中心館の練馬区立光が丘図書館長は、同記事の中で「思想信条に触れてはいけないし、触れることはしない」と述べている。しかし、監視されている、あるいは、他人に知られたくないなど、不安を感じた利用者は図書館を利用しなくなったり、行政が快く思わない本を借りることを避けるという当然に起きるだろう。「貸し出し履歴」の導入が何をもたらすのか、利用する側にも立って考えるべきである。

2. 「貸し出し履歴」システムは、返却と同時に貸し出し記録を消すという大原則を逸脱するものである。その導入にあたっては、どのように使用するのか説明しなければならない。それによって、「貸し出し履歴」システム導入の是非が判断できる。しかし、どのように使用するのかの説明はない。一般的な使用法として考えられるのは、本に切り取り等が見つかった場合その確認の連絡に使用するということである。しかし、それならば返却して書架に戻すまでが限度であろう。誰でも手に取り利用できる状態に戻してから書き込みや切り取りを発見しても、誰が破損させたのか分かるはずもない。返却される本を受け取ったときに、きちんとチェックし、問題があればそこで処理するのが原則である。破損して使用できない状態になっていることが確認できたら、弁償を求めなければならない。図書館ばかりでなく、社会的に物の貸借はそのように行われている。返却のときに受取っておきながら、後で(最長13週間後)蒸し返すのは、反発と不信を招くだけである。このシステムを実際の事務処理に使用するのは困難である。切り取り抑止効果としての導入ということも考えられる。「貸し出し履歴」を残し、必要があれば使用すると威圧して、破損を抑止・牽制しようと言うことである。そうであるならば、切り取り対策に実効がないばかりか、図書館の姿勢として異常である。本の切り取り対策として実効がなく、かつ、利用者全体を敵視するかのような「貸し出し履歴」システムは再考すべきと考える。

3. 朝日新聞同記事は、練馬区立11図書館の貸し出し不能となった資料(老朽化も含む)が、02年1万9555点から06年3万6742点に増加したことを伝えている。本を利用してもらうには、きちんと本が整備された状態で維持されなければならない。そのためには、本を貸すときには破損していない本を貸し、本が返されたときはその場で異常がないかチェックして受取るようにするという、原則的な窓口対応を行わなければならない。本は区民の財産である。破損していれば弁償してもらう。その当然のことができなければ、切抜きや書き込みは増えるばかりである。図書館が行わなければならないのは、窓口対応の能力を向上させることである。

2008.01.13

[他団体行事案内]シンポジウム「これからの社会教育はどう変わるか!~社会教育法、図書館法、博物館法の「改正」を考える~」

 下記の案内をいただきました。図書館に密接に関わる法制度の問題を取り上げるシンポジウムだとのことですので、ぜひ皆さんご参加ください。

******************

シンポジウム「これからの社会教育はどう変わるか!~社会教育法、図書館法、博物館法の「改正」を考える~」

 06年12月に47年教育基本法が政府与党の強行採決によって「全部改正」され、06年教育基本法が公布・施行されました。わたしたちは、教育の目標を国家的に定め、その規定のもとに生涯学習・社会教育を方向づけることが、学習における市民的な自由を脅かすものであることに強い危惧と批判を提起してきました。

 住民や保護者に自己責任にもとづく法的な努力義務が課されたことを受けて、「倫理観」や「マナー」、「生活習慣」などに踏み込んで、行政が「正しい考え方」や価値規範を定義したり、「ビジョン」として掲げたりすることがますます強まっているように思われます。

 また、一方では、社会教育施設に対するPFIや指定管理者制度の導入、首長部局への移管や有料化など規制緩和路線が強引に進められています。

 今こそ、住民が自由に自治的、共同的に取り組む多様な学習文化活動を、国・自治体が奨励し、環境醸成するという原則にそって、住民の学習権保障の基本原理を創造的に発展させることが求められています。

 この間、文部科学省は中央教育審議会の生涯学習分科会などを中心として、社会教育関連法の見直し、法改正後の生涯学習・社会教育のあり方について検討し、報告をまとめる作業を進めています。

 この公開シンポジュウムでは、政府の規制緩和の動向を注視し、法改正の具体的な内容を見極めながら、公民館、図書館、博物館のそれぞれの特徴と共有しうる課題について検討し、わたしたちの求める社会教育のあり方を積極的に打ち出していきたいと思います。

 

日時

  2月10日(日) 午後1時~4時30分

場所

 明治大学アカデミーコモン(駿河台キャンバス内)
11階311C教室(このリンクをクリックすると地図が出ます)

総論・問題提起

  • 大串隆吉(社全協常任委員/都立大学・首都大学 教授)

シンポジスト

  • 長澤成次 (社全協委員長/千葉大学教授
  • 山本順一 (図書館情報学/筑波大学大学院教授)
  • 君塚仁彦 (博物館学/東京学芸大学准教授)

司会・コーディネーター

  • 小池信彦(図書館問題研究会)

参加費

 500円(資料代含む)

定員

 100名

申込み

 2月3日まで メール・FAX・郵便にて「お名前」「ご住所」「電話番号」を下記宛先まで(当日は直接会場までおこしください。定員越えの時のみ連絡いたします)

  図書館問題研究会宛

  101-0061千代田区三崎町2ー17ー9マルヨシビル201

  電話:03-3222-5030 FAX03-3222-5034

  メール:tomonken<at>jca.apc.org (実際にメールする際は<at>を@にしてください)

主催

 社会教育推進全国協議会・図書館問題研究会

2008.01.10

[ウェブページ紹介]片山善博著「図書館は民主主義の『知の砦』」

 前回記事では川崎で行われる予定の片山善博元鳥取県知事(現慶応義塾大学大学院教授)の講演会をご紹介したが、今回はそれに関連してNikkei-netに掲載されていた片山さんの発言を紹介したい。まずは例によって書誌事項の紹介からである。

 「図書館は民主主義の『知の砦』」(2007/12/27)(片山善博の直言・苦言・提言)
 http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/katayama.cfm?i=20071220c2000c2&p=1

 「民主主義の社会は、治者と被治者が同質であることを前提にして成り立っている。...ところが、政府と国民の間には往々にしてとてつもなく大きい情報格差が存在する」、片山さんはこのように話を起こしたあと、年金問題や市町村合併を例に取り上げながら、一人ひとりの市民が現状を把握し検証しようとする際の情報アクセスの不便さに触れている。「貧困で歪な」情報環境の中に国民が身をおくしかない状況の問題点を指摘したのち、片山さんはそのような状況で「重要な役割を果たしうるのが図書館である」とする。

 確かに、この社会はさまざまな生きにくさを抱えた社会である。その中でどのように私たちが生き抜いていけるのか。そのヒントは図書や雑誌など様々なメディアの中にある様々な情報から得られることが多い。そして、それらの情報へのアクセスの場所として図書館も有力なのだと確信している。

 図書館が曲がり角を脱し、市民がそのような情報へのアクセスをするお手伝いの場として生き生きと活動していくために、片山さんはとても大切な提言を下さっているのだと筆者は考えている。図書館に関わる多くの方が上記ウェブサイトをお訪ねになり、書かれている提言をお読みいただければ、と願っている。

2008.01.09

[他団体行事案内]川崎市の学校図書館と公共図書館の 未来を語ろう!

生きた学校図書館をめざす会から下記の行事案内をいただきました。川崎ということで、少し遠くはありますが、多くの方にお出かけいただければ幸いです。

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「読書のまち・かわさき」事業を推進している川崎市。今回は行政のトップとして学校図書館を「生きた図書館」に変え、さらに図書館を知の拠点とするための「知の地域づくり」を実践された片山善博氏をお招きします。

お話から川崎市の学校図書館や公共図書館の未来像をみなさんと考えていきましょう。多くのご参加をお待ちします。

✦講演 「知の地域づくりと図書館の役割」

✦会場の質問から・・・

講師 片 山 善 博 氏

(慶應義塾大学大学院法学研究科教授・前鳥取県知事)

講師紹介:1951年岡山県に生まれる。1974年自治省(現総務省)に入省後、能代税務署長、自治大臣官房国際交流企画官、自治省固定資産税課長、同府県税課長などを経て、1999年4月より鳥取県知事を2期務める。2007年4月より現職。主要著書に、『市民社会と地方自治』(慶応大学出版会、2007年)、『災害復興とそのミッション―復興と憲法』(共著)(クリエイツかもがわ、2007年)、『地域間交流が外交を変える』(共著)(光文社、2003年)などがある。

★日時:平成20年1月27日(日)午後1時30分~4時30分

*受付開始:午後1時から

場所:中原市民館ホール

(JR南武線または東急東横線 武蔵小杉駅下車 徒歩約5分)

★参加費:無料 (資料費 100円)

定員: 450名(先着順)

★申込み方法:参加の方は必ずFAXでお申し込みください

申込み開始 1215()から

FAXに 住所・氏名・電話(FAX)番号を記入の上下記 船橋まで

お申し込みください。

申込み多数で受付できなかった場合のみ、FAXでご連絡をいたします。

★問い合わせ:「生きた学校図書館をめざす会」事務局 船橋まで

044-969-3380(TEL/FAX)

■主催 生きた学校図書館をめざす会

■協力 川崎の図書館ともの会

■後援 川崎市教育委員会

2008.01.01

年賀

皆様、明けましておめでとうございます。

旧年中はひとかたならずお世話になりまして、ありがとうございました。おかげさまで当サイト開始から3年以上が過ぎてまた新しい年を迎えることができました。カウンターによると92,886件のアクセスがあったとのことで、本当に感謝いたしております。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。また、時節柄健康には御留意の上御活躍ください。

二〇〇八年 元旦

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