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2008.11.07

「ミヤモトさんの手紙」へのお返事

           池沢昇(東京の図書館をもっとよくする会事務局)

 お手紙をいただきありがとうございます。お返事を申し上げます。

 私たちの会が非正規職員について掲げているのは「専門的知識と熱意を持っていている図書館非常勤職員が民間委託や経費削減のために解雇されることのないように取り組みます」「図書館に配置される受託会社社員の多くは低賃金・無権利状態で働いています。その待遇改善を行政・受託会社に求めます。また、図書館サービスを向上させるため、原則的に司書有資格者を配置するよう働きかけます」(「08運動の進め方」)ということです。

 しかし、私たちの会がやれる範囲は限定されていると思っています。非正規職員の待遇改善は、当事者である非正規職員が運動を担うべきと考えています。当事者が声を挙げないところででは、若干の改善はありえても、根本的な改善は困難です。

 「図書館に働く労働者の待遇改善,生活できる賃金と安心して図書館で働ける環境を獲得するために頑張っていきたい」と述べたところの、具体的な行動として私たちがやろうとしているのは、①非正規労働者の問題を社会に訴えていく、②非正規労働者の「生の声」を発信する、③非正規労働者の運動組織(労働組合)の結成を支援する、の3点です。11月16日(日)に交流集会を開催します。それは、非正規労働者に焦点をあてて、これからどうするのかというところまで議論する場として企画しています。ぜひ、多くの方々が来て、討議に加わることをお願いします。

 日本の非正規労働者数は1700万人を超え、被雇用者の3分の1を超えました。年収200万円以下の労働者は1000万人を超え増え続けています。アメリカに発した不況は瞬く間に世界恐慌に発展する様相を示し、今、全世界規模で新たなリストラ解雇が始まろうとしています。正規労働者は非正規労働者にとどまることはあっても、非正規労働者は解雇されます。この犠牲のしわ寄せは非正規労働者にもっとも激しく集中すると思っています。構造改革による労働規制緩和は、終身雇用制を破壊して、低賃金かつ不況時にはいつでも首を切れる労働者を大量に作り出す目的で進められたものです。それが何をもたらしたのか、目に見えるようになり、マスコミも社会問題として大きく取り上げるようになりました。何もしなければ危険が迫るが、動けばそれなりの成果が期待できる岐路にきていると、私たちは思います。

 「告発のとき」という、ポール・ハギス監督・脚本の今年公開された映画があります。イラク戦争から帰った息子が殺され、父親がその真相を突き止めようとする物語です。映画に、周囲の冷たい目を無視してこの殺人事件を捜査する地方警察の若い女性捜査官が登場します。軍警察の意向を受け入れた警察上層部は、捜査中止を求め、左遷すると脅します。女性捜査官は「私は労働組合に入っている」と答えて捜査を続けます。彼女の入っている労働組合はいざというときに彼女を支援して闘ってくれる労働組合なのだなと感じました。アメリカでは警察官が労働組合を作っていてそれが労働組合として役立っていると言うことは、日本では考えられないことです。しかし、そういう労働組合が必要なのであり、そのような労働組合を作らなければなりません。

 幸いなことには、非正規労働者の問題は、前述のように社会的に大きな問題になっていてマスコミもとりあげ、各地で声も上がっています。一歩踏み出すにも、条件は整っているように思います。

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コメント

 「非正規職員が運動を担うべきと考えています。当事者が声を挙げないところででは、若干の改善はありえても、根本的な改善は困難です。 」とのことですが、「若干の改善ではなく、根本的な改善がなされた、非正規職員の待遇」というのは、具体的にどんな内容の待遇と想定されているのでしょうか。

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