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2009.01.20

拙速な文京区の図書館への指定管理者制度導入計画にストップを! ~区への意見投稿の緊急お願い(1月26日まで)~

 文京のよりよい図書館をつくる会の方より、下記のお知らせをいただきました。文京区において真砂図書館以外の10図書館に指定管理者制度を導入する計画が打ち出されており、そのこと等についてパブリックコメントの募集が行われているということです。多くの方に関心を持っていただき、パブリックコメントに応募していただければ、と願っています。

          **************************

東京・文京区においては、昨年12月発行の広報紙で真砂中央館以外の10図書館を民営化(=指定管理者制度導入)する計画を打ち出しました。

ここのところ「公共サービスはなんでも民営化していけばいい」といった一時期の風潮には、再検討が加えられてきています。

図書館については、教育機関・情報インフラであり、長期的・継続的な運営が

求められること、「無料の原則」から営利事業にはならないこと、センシティヴな個人情報を扱うこと等から、文部科学大臣が「民営化は馴染まない」と表明しました。

また、人件費削減による請負労働者の低賃金・不安定雇用、「ワーキング・プア」拡大、人材確保や育成がままならず、サービスの質が低下をきたすという事例も後を絶ちません。

多くの問題があることかから、近年は「図書館に指定管理者制度は導入しない」旨宣言する自治体も出てきました。

しかし、文京区はこうした流れに逆行する形で、図書館民営化計画を実施しようとしています。

今年の1月中にたった3回だけ区民説明会を行い、意見を集約、3月には計画決定、早ければ来年(2010年)の4月から指定管理者制度を図書館に導入する予定です。

私たちは、問題の多い「図書館民営化」を拙速に決定すべきでないと考えます。

そこで、皆様にお願いです。文京区では、現在、図書館民営化を含めた行革計画について、パブリックコメントを求めるとしています。(~1月26日まで)。

ここにぜひ、意見を挙げていただければと存じます。

文京区のウェヴサイトの以下のページから投稿したり、ファックスすることができます。

(文京区在住者に限らず、公共図書館を利用する立場として投稿できます。)

● 第3次行財政改革推進計画「中間のまとめ」について 意見入力フォーム

https://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kikaku_public_comment

※ 「中間のまとめ」は、以下のページで見れます。この31ページで、図書館への指定管理者制度導入が打ち出されています。↓

http://www.city.bunkyo.lg.jp/var/rev0/0006/8788/chukan_matome_zenbun.pdf

● 文京区 企画政策部企画課へ

 ・https://www.city.bunkyo.lg.jp/sosiki_busyo_kikaku_query

  ・FAX 03-5803-1330

  ・ハガキ等 〒112-8711 文京区春日1-16-21 文京区企画政策部企画課

「拙速に進めないで欲しい」の一言でも結構です! 

何卒よろしくお願いいたします。文京のよりよい図書館をつくる会のホームページもぜひご参照ください。

【文京のよりよい図書館をつくる会】(2008年12月結成)

http://1st.geocities.jp/buntoshokan/

buntoshokan@yahoo.co.jp

※ 総会が以下の通りあります。この問題に関心のある方、どなたでもご参加ください。

2009年1月30日(金)午後6時半~ @文京シビックセンター5階研修室A・B

2009.01.01

「派遣切り」の時代に図書館でできること…横浜市立図書館法情報提供サービスの紹介

 昨年来押し寄せてきている「米国発の経済不況」の中で、いわゆる「派遣切り」を含め雇用が大変な状況になってきています。「大量失業時代に図書館にできること」というブログ記事のなかで、発言者は「そのような時にこそ、公共図書館に何ができるのかが問われているように思います」と述べておられますが、管理人もその趣旨には大変賛同します。そこで、今回は昨年末にオープンした横浜市立図書館(横浜市中央図書館)の法情報提供サービスを見学した際の印象記を紹介します。

 「中央図書館暮らしの中の法情報コーナーオープン」というページに概略が載せられているので、そちらも合わせてご覧いただきたいと考えますが、この法情報コーナーでは、法が必要となる様々な場面に対して、参考文献が揃えられていて、また、法律相談関係の機関のパンフレットのファイルが用意されています。また、コーナー以外の全館に置かれている法情報・資料へのガイドがなされています。エレベータ前の目立つ一角に設けられたコーナーでは「あなたの身近な法律」と題した、エレベータ前で行っている展示コーナーで<派遣切り・内定取消>特集が展開されています。

 その展示コーナーでは、法律相談・教科書・実務書等の資料で、内定取消や派遣の中途解約などについて記載されているページにしおりが挟まれた状態で、展示してあります。また、関連機関のウェブサイト上の解説記事をその機関に許諾を取った上で展示してあります。基本的な凡例についての判例解説・評釈論文の文献の該当ページにしおりが挟まれた状態で展示されています。労働相談窓口等関連情報を収録するファイルも作成して展示してあります。

 上記の横浜での取組は、まだ始まったばかりではあります。しかし、様々な場所で、このような取り組みが積み重なっていくことで、公共図書館がこの「派遣切り」の時代に対してできることは多様になっていくのではないかと考えています。横浜市ということで少々遠くはありますが、関心をお持ちの方は一度ご覧になってみるとよろしいかと考えています。

謹賀新年

新年明けましておめでとうございます。
おかげさまで当サイトも5年目の年明けを迎えることができました。
旧年中はいろいろとお世話になりましてありがとうございました。
年頭にあたり、この一年のご健康とご活躍ををお祈りいたします。
本年も図書館の世界ではいろいろとあるかとは思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。

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